2014年2月5日水曜日

ひなまつり/調味料歳時記


節分で、厄を払い清めたあとに飾る「ひな人形」。女の子の健やかな成長や幸福を願う行事で、三月が桃の季節であること、また桃は邪気を祓う力があると言われていることから、「桃の節句」とも言います。ひな人形を飾り、桃の花、ひなあられ、ひし餅、白酒を供えます。そしてはまぐりのお吸い物など、春の訪れを伝える旬の食材を使った縁起のよいお料理をいただきます。

白いお酒を甘酒と思われている方が多いのではないでしょうか?元々は中国の風習を基にした「桃花酒」が飲まれていましたが、江戸時代になって「白酒」が登場しました。もち米や米麹などを「みりん」に加えて一ヶ月ほど熟成させ、できたもろみを搾らずにすりつぶして造ったものが白酒です。白酒はアルコール度が10%前後の甘みが特徴の大人の飲み物なのです。



写真の白酒は白酒の元祖と言われている『豊島屋』さんで購入。購入すると箱に入っている、長谷川雪旦が描いた、『「江戸名所図会」〜鎌倉町 豊島屋酒造白酒を商ふの図〜』がなんとも興味深いです。
Wikipediaによると、
〜「酒醤油相休申候」の看板を掲げ、当日は他の商品は販売しなかった。あらかじめ切手を買わせ、左側の扉を入口、右側を出口とし、一方通行に並ばせた。入口上には櫓を設け、気分が悪くなった客のために屋根上に鳶と気付け薬を持った医者を待機させた〜
とあります。豊島屋さんに人々が押し寄せ、白酒を買い求める姿が手に取るようにわかります。

華やぐひなまつりの宴には、縁起のよいお料理が並びます。

はまぐりのお吸い物・・・はまぐりの貝殻は、対の貝殻でないとぴったりと合いません。そのことから相性のよい夫婦を表し、一生添い遂げるようにという願いが込められています。

菱餅・・・緑、白、紅、3色の餅を菱形に切って重ねてたもの。緑は「健康や長寿」、白は「清浄」紅は「魔除け」など、色の意味は諸説あるようです。そして下から緑・白・紅の順に重ねます。

ひなあられ・・・菱餅と同じ3色の「ひなあられ」も定番ですね。調味料歳時記の恒例、関東と関西の違いシリーズ、ひなあられにもありました。関東は米粒大で甘い、関西は直径1㎝程度の大きさがあり、塩味などだそうです。

大人になってもひなまつりって女子にとっては楽しみですね♪

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